児童に走り方を指導する高野さん（左）

　陸上男子４００メートルの日本記録保持者で五輪３大会に出場した高野進さん（東海大体育学部教授）は１６日、矢吹町の矢吹中で「かけっこ教室」を開き、小学生に運動の楽しさを伝えた。東京電力福島第１原発事故後の運動不足や体力低下を解消しようと、コカ・コーラ教育・環境財団と日本ランニング振興機構が共催。同町四つの小学校から６年生約１５０人が参加した。
　高野さんはリズムに乗ることの大切さを強調。児童は音楽に合わせ、陸上男子１００メートルの世界記録保持者ウサイン・ボルトの歩調で走ることに挑戦した。三神小の小泉昂君（１２）は「楽しかった」と笑顔を見せた。高野さんは「子どもたちが真面目に元気よく取り組んでくれて良かった」と振り返った。
（２０１４年１０月１８日　福島を走る・福島民友ニュース）