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干潟に囲まれたコースで歩を進め、松川浦の長い歴史に思いをはせる |
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海から干潟、変化楽しむ |
鵜ノ尾埼灯台から松川浦の森林、干潟を巡る約3キロ、ゆっくりと歩いて1時間ほどのコース。灯台から太平洋の大海原と相馬港を臨む雄大な景色を味わったかと思えば、松の木などの生い茂った森に分け入ってさまざまな野鳥のさえずりに心を癒やされる。
干潟の方へと足を運ぶと、江戸時代に第5代相馬中村藩主相馬昌胤が狩野派の絵師に松川浦の風景を描かせ、天皇に届けた絵に公家たちが心を寄せて詠んだ和歌の碑が点在。松川浦の長い歴史に思いをはせることができる。
県立相馬海浜自然の家のボランティアとして活動する八幡公民館長の草野喜重さんによると、現在は県立公園となっている松川浦だが、かつては集落があり、相馬中村藩の船置き場や小学校分校などもあったという。遊歩道沿いに生活用具の保管場所として岩場を切り抜いた穴をいくつも見つけることができ、単なる景勝地としてではなく生活の場として切っても切り離せない関係にあったことをうかがい知ることができる。
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◆ メ モ ◆
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ハマナスやコハマギクなどの植物や、ハマサジ、シバナ、ヒヌマイトトンボなど貴重な鳥や虫の宝庫としても知られる松川浦を巡る散策路。周辺には、松川浦パークゴルフ場や、新鮮な魚介類などを販売している水産物直売センターなどがある。また、8月22日までは行楽客らでにぎわう潮干狩りを楽しむこともできる。
【問い合わせ】県相馬海浜自然の家=相馬市磯部字大洲38の3(電話0244・33・5224)
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(2010年7月1日付福島民友新聞「木曜ナビ・ほっと」掲載)
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民友携帯サイト
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