福島民友新聞社は創刊130周年を記念してさまざまな事業を展開します。スタジオジブリ(東京都)と、ジブリ作品を放送してきた「金曜ロードショー」の足跡を振り返る「金曜ロードショーとジブリ展」をはじめ大相撲の福島巡業、プロ野球「巨人―中日戦」などを行い、地域を盛り上げていきます。また毎年多くの参加をいただいているウオーキングやマラソンなどのスポーツのほか、将棋大会、作文コンクールなども継続し、県民の健康づくりと文化向上につなげます。
■金曜ロードショーとジブリ展 7月19日~9月28日 福島市
「風の谷のナウシカ」の腐海(ふかい)が表現されたエリア。蟲(むし)たちが今にもこちらへ向かってきそうだ(秋田会場、 ©Studio Ghibli)
飛び出す物語世界
「スタジオジブリ」と「金曜ロードショー」の足跡を通して、ジブリ作品の魅力に迫る「金曜ロードショーとジブリ展」が7月19日、福島市の県立美術館で始まります。9月28日まで。
スタジオジブリは1985年の「スタジオ開き」以降、「もののけ姫」や「となりのトトロ」をはじめ数々のヒット作品を生み出してきました。ストーリーだけでなく、魅力あふれるキャラクターや音楽は子どもから大人まで世代を問わず夢中にさせています。金曜ロードショーはスタジオジブリのスタジオ開きと同じ年に放送を開始。同年、日本テレビの特別番組で「風の谷のナウシカ」を初めて放送しました。
「千と千尋の神隠し」の映画ポスターも再現されている。足元の印に合わせて立てば「千尋」と同じポーズに(秋田会場、 ©Studio Ghibli)
展覧会では85年を起点に、金曜ロードショーでジブリ作品が放送された当時の世相を振り返るとともに、改めてジブリ作品の魅力を伝えます。会場では新しい展示空間として、ジブリ作品に飛び込み、主人公のように撮影できる「ジブリ映画ポスタースタジオ」を設置します。「魔女の宅急便」「崖の上のポニョ」などいくつものフォトスポットも登場。このほか、作品の世界を造形物で表現した空間など、新たな視点でジブリの世界を体験できる内容となります。
「魔女の宅急便」のコーナーでは「キキ」の相棒で黒猫の「ジジ」と一緒に写真が撮れる(秋田会場、 ©Studio Ghibli)
さらに作品の絵コンテの一部を展示するほか、作品が公開・放送された当時の流行語やドラマ、ヒット商品を紹介します。新たな視点で楽しむジブリ作品をぜひ体感してください。
チケットの販売時期や方法などは決まり次第、公式ホームページで発表します。
■プロ野球 巨人―中日 7月9日 福島市
あづまでG公式戦
プロ野球セ・リーグの公式戦「巨人―中日」を7月9日、福島市のあづま球場で行います。同球場で巨人の公式戦が行われるのは8年ぶり。昨季リーグ優勝を果たした巨人と、今季巻き返しを図る中日が白熱した試合を繰り広げます。
同球場は東京五輪野球・ソフトボール競技の会場となりました。県は、東京五輪・パラリンピックのレガシー(遺産)として継承、地域振興などに取り組んでいます。公式戦は、五輪会場を舞台にトップレベルのプレーを間近で観戦できる絶好の機会になります。
■大相撲 福島巡業 福島市
迫力の取組間近で
大相撲の福島巡業を福島市のトヨタクラウンアリーナ(国体記念体育館)で開催します。開催時期やチケットの取り扱いなど詳細は今後発表します。
福島巡業は2023、24年と2年続けて行われました。多くの相撲ファンが詰めかけ、迫力ある取組に見入り、歓声を上げました。
福島市出身の若元春、若隆景、若隆元の「大波3兄弟」や、須賀川市出身の白熊ら郷土力士の活躍で福島の相撲熱はますます高まっています。間近で繰り広げられる力士の激しいぶつかり合いに、ご期待ください。
■谷川俊太郎絵本★百貨展 4月19日~6月8日 いわき市
谷川さんの絵本の世界をさまざまな形で展示する「谷川俊太郎 絵本★百貨展」(写真は東京会場の展示風景、高橋マナミ撮影)
詩人☓クリエーター
昨年11月に亡くなった詩人谷川俊太郎さんが作った絵本をテーマにした企画展「谷川俊太郎 絵本★百貨展」が4月19日~6月8日、いわき市立美術館で開かれます。
谷川さんはさまざまな絵描きや写真家と200冊にも及ぶ絵本を制作しました。会場では、約20冊を取り上げ、原画や巨大な絵巻など多彩な作品約70点を展示します。同展のために書き下ろされた絵本「すきのあいうえお」を映像で「展示」するほか、絵本約100冊を読むことができるコーナーも設けます。
問い合わせはいわき市立美術館(電話0246・25・1111)へ。
■各種将棋大会
熱のこもった対局を繰り広げる参加者=昨年7月、喜多方市
県内小学生からシニアまで幅広い年代が参加する将棋大会を、日本将棋連盟県支部連合会と主催します。
小中学生が対象の「県小・中学生選抜将棋選手権大会」や「小・中学校将棋団体戦県予選会」、高校生のトップを決める「全国高校将棋竜王戦県予選大会」のほか、「アマ竜王戦県大会」「アマ将棋王座戦県大会」など年間を通してさまざまなタイトル戦がめじろ押し。
会場では、一手一手に熱の入った棋士たちの対局が繰り広げられます。
■花いっぱいコンクール
学校や地域を花で彩る花いっぱい運動=昨年8月、玉川村
福島民友新聞社、県森林・林業・緑化協会、農林中央金庫福島支店の主催で、花や緑をテーマにした二つの文化事業を実施します。
「花いっぱいコンクール」は、学校や地域を花でいっぱいにし、花の栽培を通して豊かな情操を育むことを目的にしており、参加団体に花の種をプレゼントします。春に募集を始めます。
ふるさとの緑を考える「みどりの作文コンクール」は自然、緑に関する体験談や森林保全に関する作品を小中学生から募ります。
■郡山カップ県フットサル
激しくボールを奪い合う出場者=昨年2月、郡山市
郡山カップ第19回県フットサル選手権大会は昨年12月7日に開幕、出場者が各地区で熱戦を繰り広げています。
福島民友新聞社などでつくる実行委員会の主催、ゼビオグループの特別協賛。
1次ラウンドにエントリーしたのは小学生の部が59チーム、一般の部が13チーム。このうち小学生の部は各地区代表の16チーム、一般の部は東北リーグ所属を含む8チームが2次ラウンドに進みます。
2次ラウンドは、小学生の部が2月8、9、11日の3日間、一般の部が同15、16の両日、郡山市の西部第2体育館で行われ、県ナンバーワンが決まります。
■いわきサンシャインマラソン
スタートするフルマラソンのランナー=昨年2月、いわき市
日本陸連公認のフルマラソン大会「第16回いわきサンシャインマラソン」は2月23日、いわき市で開かれます。出場申し込みは締め切りました。
フルマラソンなど全5種目で、2キロ親子部門に小学3・4年生の枠を新設しました。今年はサッカーJ2のいわきFCが大会のオフィシャルパートナーとなり、完走者にクラブ公式マスコット「ハーマー&ドリー」がデザインされたタオルを贈ります。
前日の22日は連携イベントとして、いわき駅前でサンシャインマルシェ(午前10時~午後4時)、いわきワシントンホテルでサンシャインマラソンウエルカムパーティー(午後4時~同6時)を開催します。
■ウオーキング
ウオーキングで爽やかな汗を流す参加者=昨年7月、北塩原村
四季の絶景眺めて
美しい自然風景など開催地の魅力を満喫できるウオーキング事業を県内各地で繰り広げます。
4月5日は福島市の桃源郷「花見山」などを巡る「ふくしま花ウオーク」、同5、6の両日は「ふくしま吾妻荒川・花見山ツーデーマーチ」を、市中心部のまちなか広場を発着点に行います。水環境への理解促進や健康増進などを目的とした「うつくしま・みずウオーク」は今年で28年目を迎え、県内3町村(柳津町、北塩原村、三春町)で予定。地域芸能の披露や特産品の販売など、より魅力的なウオーキング大会を目指します。
このほか、すがすがしい高原の風を感じる「なつの天栄・羽鳥湖高原ウオーク」や実りの秋を味わう「あいづ新米ウオーク」など、本県の豊かな四季を楽しめる大会を企画、心身の健康増進の機会となるよう準備を進めています。