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【3】2病院、最後のとりでに 相馬中央病院看護部長・堀内由美

2024/05/08 08:30

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東京電力福島第1原発の状況が切迫し、相馬市でも不安が広がりつつあった。病院内でも放射線量の測定が行われていた

 2011年3月14日には東京電力福島第1原発の3号機原子炉建屋が爆発、15日には2号機の圧力抑制室が損傷するなど、状況は日を追うごとに切迫していった。第1原発から半径20キロ圏内に避難指示、20~30キロ圏内には屋内避難指示も出た。私がいた公立相馬総合病院は、原発から北に約40キロ。指示圏外とはいえ、安心できる距離とはいえなかった。職員に動揺が少しずつ広がりつつあった中、不安の解消にいち早く動い...

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