浪江町の地元産品を提供する和ダイニング「なみえアベンジャーズバル」が2月8日、町内の商業施設「まち・なみ・まるしぇ」に開店する。ご当地グルメ「なみえ焼そば」をはじめ、請戸漁港で水揚げされた海産物「請戸もの」や地元の農産物、地酒などを提供し、町の食の魅力の発信とにぎわい創出につなげる。
浪江町をPRしているヒーロー集団「なみえアベンジャーズ」の世界観を取り入れた飲食店で、メンバーのエゴマンや焼そばマン、オニオンウーマン、ニンニクウーマンなどにちなみ、浪江産の食材を取り入れた料理を提供する。エゴマを使った郷土料理「じゅうねん餅」などのメニューをそろえ、食文化の継承にも取り組む考えだ。
収穫時期に応じて浪江産のニンニク「サムライガーリック」や、ブランドタマネギ「浜の輝」を使ったメニューも取り入れる。食器には大堀相馬焼も使用する。
店内にはショーケースを設け、なみえアベンジャーズのグッズや町内居住者の手芸作品などを展示、販売する。展示品を通して来店客同士の交流のきっかけをつくる。
店を運営する浪江商事(浪江町)の前司昭博さんは「地産地消を進め、浪江の魅力を存分にPRしたい。『美味(おい)しい!楽しい!怪しい?』を通して帰還者や移住者との交流の場にもしたい」と話す。定休日は日、月曜日で、営業時間は午後5時~同11時の予定。
事業資金の寄付募る
なみえアベンジャーズバルは開業費の一部をクラウドファンディングで資金調達している。目標金額は200万円で申し込みは2月14日まで。