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規格外・余剰野菜を活用 飯坂のシェアキッチン、22日に一日限定カフェ

2025/06/15 08:10

ズッキーニを主役にしたプレートを紹介する坪井さん(左)と三栗野さん

 福島市飯坂町の「シェアキッチンHakuba」は、地元農家と連携して規格外野菜や余剰野菜を積極的に活用することで、フードロス問題の解決に取り組む。22日に開催する一日限定カフェ「ズッキーニを味わう店」はその一環で、代表の坪井有佳子さん(46)は「調理法を提案し、『おいしい』と言って食べてもらうことで販売機会も広がるのでは」と期待している。

 Hakubaは、飲食店の開業を目指す人などが会員となり、一つの厨房(ちゅうぼう)機器を交代で利用する店。坪井さんは、開店の一つの目的に規格外野菜や余剰野菜の活用を掲げており、これまで試験的に「春菊を味わう店」も開催した。

 今回は国見町の三栗野むぎ農園と連携し、ズッキーニ尽くしのプレートを提供する。冷製スープやキッシュ、ペンネ、パウンドケーキなど全てにズッキーニを使い、ワンプレートで提供する。単品は1200円、ドリンク付き1500円。

 坪井さんは、今後も季節ごとに他の野菜も使って一日限定カフェの「味わう店」をシリーズで開催する考えで「流通に乗らない野菜に光を当て可能性を発信し、農業や生産者への関心を高める機会にしたい」と話す。三栗野むぎ農園の三栗野万帆さん(48)は「『畑から食卓』が実現する企画。レシピについて話したり、お客さんとの交流も楽しみです」と話している。

 ズッキーニを味わう店は午前11時~午後4時。農家直送野菜の販売もある。

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