郡山女子大と、川俣町で納豆の製造販売を手がける山乃屋は共同で、学生たちが葛尾村で育てたエゴマと納豆を組み合わせた「プチっと!え~ごま納豆」を開発した。今後、1パック250円で県内の道の駅などで販売される予定。
同大は2016年に同村と地域活性化などに向けた包括連携協定を結んでいる。17年から村内の農場を借りてエゴマの栽培をしており、「えごまアイス」「えごま茶葉」などの商品開発にも取り組んできた。
今回は同社の影山一也さん(42)が新たな納豆の商品化を考えていたところ、県知財総合支援窓口を通じて同大の学生たちがエゴマを栽培していることを知った。昨年夏ごろに同大と共同研究契約を結び、食物栄養学科の郡司尚子准教授の研究室に所属する学生らと商品開発に励んできた。
「プチっと!え~ごま納豆」はエゴマのはじける食感と納豆の風味のどちらも楽しめることが特長。パッケージには県内の特産品などを盛り込んだイラストが描かれており、デザインした短期大学部地域創成学科2年の吉田七琉さん(19)は「県内の魅力を込めたパッケージになった。味も含めて多くの人に味わってほしい」と話している。
農場ある葛尾村で商品の完成を報告
13日に村役場で開かれた完成報告会には郡司准教授、影山さん、吉田さんが出席し、篠木弘村長に完成を報告した。
商品は15日に村で開かれるイベントで初めて販売される。