納豆の製造販売を手がける元祖白糸本舗(会津若松市)は、納豆特有のにおいを少なくし、日持ちすることをアピールポイントとする納豆を開発した。会津を中心に県内のスーパーで販売している。
「誰でも食べられる納豆を作ろう」と開発を始めた。一般的に時間が経過すると、発酵が進んでにおいが強くなるとされるが、大豆の洗浄や蒸し方、発酵方法を見直し、においを低減させたという。北海道産大豆を使った商品は、納豆の色が白っぽい点も特徴だ。
同社によると、製造過程での酸化反応や酸素欠乏により、納豆特有のにおいが強くなるという。同社はにおいを抑えるため、発酵時の炭酸ガスを低減させ、緩やかな発酵を心がけたとしている。
西村文享社長(67)は具体的な発酵方法は明かせないとした上で「納豆特有のにおいが少なく、食べた時に鼻から抜けるにおいも残りにくい商品になった。納豆が嫌いな人にもぜひ食べてもらいたい」と呼びかけている。
会津を中心に県内のヨークベニマルやリオン・ドール、コープあいづの各店舗で販売している。