戦後占領期の日本で、日本語をローマ字で表記するべきだという「ローマ字論」が広がった。その教育実験の場が、福島市にあったことを知る人は多くない。「漢字という文字の束縛から日本語を解き放ち、音声を基盤とした、西洋の言葉に負けない言語にしたいという壮大な構想があった」。国語学者でローマ字教育研究者の三尾砂(みおいさご)さんの長男真理さん(77)は、亡き父の思いを代弁する。 香川県志度町(現さぬき市)で...
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