日銀福島支店は17日発表した10月分の県金融経済概況で、県内景気について12カ月間連続で「足踏みしている」とし、総括判断を据え置いた。
個人消費は8月の主要小売業販売額が前年比2.3%増だった。節約志向の高まりで買い上げ点数は減少したが、販売価格の値上がりが影響した。
鉱工業生産は輸送機械や化学がマイナスに寄与した。一方、食料品は新製品が好調で増産が続いている。
福島市の8月の消費者物価指数(生鮮食品を除く)は同2.4%増だった。コメ価格の上昇は徐々に一巡すると見込んでいる。
福島支店で記者会見した森下謙太郎支店長は、総括判断の据え置きが続く状況について「上下双方向の動きがあり、米国の関税政策など先行きの不透明感が表れた結果だ」との認識を示した。