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福島市長選、告示まで1週間 現新3人の選挙戦見通し

2025/11/02 10:00

木幡浩氏
馬場雄基氏
高橋翔氏

 任期満了に伴い9日告示、16日投開票で行われる福島市長選は2日で告示まで1週間となった。これまでにいずれも無所属で、現職の木幡浩氏(65)=2期=と新人で元衆院議員の馬場雄基氏(33)、新人の会社役員高橋翔氏(37)が立候補を表明しており、現職と新人による選挙戦が確実な情勢となっている。現市政への評価をはじめ、JR福島駅東口の再開発事業や人口減少対策などが主な争点となりそうだ。3陣営は、各地での集会や交流サイト(SNS)での発信を強めており、臨戦態勢を整えている。

 木幡氏は市内各地に張り巡らせた後援会のネットワークを生かして地区や企業回りを続ける一方、各地での市政報告会を通じて2期8年の実績と市政継続をアピール。自民、立憲民主、公明、国民民主、社民の各党の地方組織に加え、連合福島、市職労の推薦を取り付け、共産党を除く大半の市議からの支持を固める。

 ただ、木幡氏に対抗し、経済界の重鎮や当初立候補を模索した県議らが馬場氏の支持に回り、木幡、馬場両陣営の足元では支持基盤が複雑に絡み合っている。

 馬場氏は企業や地区回りのほか、街頭活動を重ねて浸透を図る。立民を離党したが、衆院議員時代のつながりから超党派の地方、国会議員が支援。決起大会には自民の鈴木憲和農相も応援に駆け付けた。立民内で応援する議員もおり、県連が党本部に「慎重な行動を求める」と申し入れるなど異例の状況となっている。

 高橋氏は、産業創出や企業誘致による経済活性化の必要性などを主張。SNSでの発信を続けている。

共産、独自擁立を断念

 福島市長選を巡り、共産党福島・相馬地区委員会は1日、独自候補の擁立を断念し、自主投票とする方針を決めた。

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