年老いた法師が、生きているうちに有名な石清水八幡宮を参詣しなければ悔いが残ると旅に出た。彼は山の麓にあるお寺や神社に手を合わせ満足して帰ったが、お目当ての八幡宮は山の上にあった。彼の知識は不十分だったらしい。「徒然草」のなかでも、教科書によく取り上げられている有名な段だ ▼何事にも案内役は欲しいものだ―と書いて、この話は終わる。もう一つ教訓を見いだすならば、いろいろと情報を得て、知っているつも...
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