バレーボールSVリーグ女子のデンソーエアリービーズは9日、ホームの福島トヨタクラウンアリーナでNEC川崎に0―3で敗れ、2連敗となった。通算成績は4勝6敗で、順位は14チーム中10位。
デンソーは次戦の15日、ホームの宝来屋ボンズアリーナ(郡山市)で埼玉上尾と対戦する。午後1時5分開始予定。

【評】デンソーは相手の攻撃力に屈し、ストレート負けした。序盤から点を取り合う攻撃的な試合展開が続いた。サブリーナやロザマリアのスパイクで一時リードする場面もあったが、試合が進むごとに相手の威力のあるサーブや右方向からの攻撃に苦しむ時間が増え、抑えきることができなかった。
守備で劣勢
デンソーは前日のフルセットゲームから一転、痛恨のストレート負けで首位のNEC川崎に無傷の10連勝目を献上した。ミドルブロッカーの麻野七奈未は「どんな状況でも打ち切ってくる相手を前に、自分たちのバレーができなかった」と振り返った。
前日の敗戦を生かして試合に臨んだチームは序盤から攻撃的に仕掛けた。しかし、NEC川崎のシルビア・チネロ・ヌワカロールら外国人選手を中心としたサイドからの鋭いスパイクや効果的なサーブに苦しみ、徐々に防戦一方の展開。自分たちのミスも増え始め、狂った歯車を戻せなかった。麻野はブロックを締める位置とレシーブとの連係が不十分だったと振り返り「もっと密にコミュニケーションを取る必要がある」と改善点を挙げた。
10戦目を終え、4勝6敗と苦しい局面に立っている。次は開幕戦以来となるホームタウン郡山での一戦。麻野は「開幕戦では多くの人に後押ししてもらった。今日のように苦しい時間帯があると思うが、もう一度勝ちに行けるようにチーム全体で練習を強化していきたい」と巻き返しを誓った。
