関西の大手私鉄4社の2025年3月期連結決算が15日、出そろった。本業の鉄道や、ホテルの利用が増えたが、物価高によるコストの増加などが重荷となった。近鉄グループホールディングス(HD)など3社の純利益は減益となり、増益は京阪HDのみだった。
近鉄グループHDは、売上高に当たる営業収益が前期比6・9%増の1兆7417億円で過去最高を更新したが、純利益は2・3%減の467億円。大阪市で記者会見した笠松宏行取締役常務執行役員は「インバウンドが拡大し、鉄道や観光施設(の売上高)が想定を上回った」と説明。一方、国際物流業で運賃が高騰し利益率が低下した。