東京大や京都大の研究者らが20日、国内で発生する異常気象について、地球温暖化がどう影響を及ぼしたのかを迅速に分析する「極端気象アトリビューションセンター(WAC)」を発足させた。影響を数値化して発信し、温暖化への関心を高める狙いがある。
分析には「イベント・アトリビューション」という手法を使う。「温暖化した地球」と「温暖化がなかったと仮定した仮想の地球」を再現し、スーパーコンピューターを使って、猛暑や集中豪雨、豪雪などの発生確率を両者で比較する。
例えば昨年7月の記録的猛暑は、現実に近い気候条件で起きる確率が21・3%だったのに対し、温暖化がない場合はほぼ0%と分析している。