愛媛県は21日、3~4月に同県今治市と西条市で発生した大規模な山林火災を受けて「愛媛県林野火災アラート」を新設し、運用を始めた。火災を防ぐため、乾燥や少雨など延焼しやすい気候条件がそろった場合、県民に注意を促す。中村時広知事は「早い段階で呼びかけ、防火意識を高めることは極めて重要」と話した。
アラートは市町単位で発表する。基準は(1)乾燥注意報の発表(2)最大風速5メートル以上を見込む(3)前後12日間の平均降水量が3ミリ以下―の3項目。全てを満たしたら「警戒」、警戒状態が4日間連続したら「特別警戒」として、野焼きなど屋外での火の取り扱いについて県民に注意を呼びかける。