東京のJR山手線は22日夜、外回りの複数電車でパンタグラフが折れ曲がっているのが見つかり、同日の運転を取りやめた。新橋駅付近で架線が切れるなど異常があると分かり、23日は内回りを含めた全線で始発から運転を見合わせた。内回りは午前7時過ぎ、外回りは8時25分ごろそれぞれ再開したが、以降も大幅に本数を減らして運転した。並走する京浜東北線と合わせて計141本が運休。首都圏の通勤・通学の利用者ら約19万7千人に影響した。
JR東日本によると、山手線で運行する50編成のうち、21編成でパンタグラフの損傷が確認された。新橋駅付近の架線が金具接続部の不具合で過熱して断線し、その部分にパンタグラフが触れたと推定している。順次、修理や交換を進め、内回りが23日午前11時45分ごろ、外回りが午後0時25分ごろにそれぞれ通常運行に戻った。
運転再開まで時間がかかったのは、運転計画の調整と故障した車両の移動のため。この影響で、京浜東北線の一部区間も23日の始発から一時運転を見合わせた。