経営再建中の自動車部品大手マレリホールディングス(さいたま市)が、インドの同業大手マザーサン・グループから買収提案を受けたことが24日、分かった。26日にも開く債権者集会でマザーサンをスポンサーとする私的整理の計画を協議する方針だ。
マザーサンは、米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が保有するマレリの株式と、ドイツ銀行やみずほ銀行などの債権を買い取る方向で調整している。ただ、金融機関の一部が債権売却に応じず、法的整理に移る可能性もある。
マレリは同日「一時的な運転資金の不足に対処するため、債権者と積極的に協議を続けている」とのコメントを発表した。