能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市の輪島港で28日、北約50キロ沖合の離島舳倉島をつなぐ定期旅客船「希海」の7月中の再開を目指し、接岸試験が実施された。舳倉島では島を拠点とした海女漁が盛んだが、震災以降休止している。航路再開は海女漁復興の後押しとなる。
午前9時半ごろ、船が輪島港の仮桟橋に接岸した。船は港が隆起した影響で欠航が続いていたが、港内のしゅんせつ作業が進み、航行に必要な水深が確保されていることが確認された。
旅客船は輪島市が所有し震災前は輪島港と舳倉島の間を1日1往復していた。毎年7月に解禁する海女漁では水揚げされた水産物を運ぶ役割も担っている。