新体操の日本代表選手が村田由香里・日本体操協会強化本部長(43)による威圧的指導や、男性トレーナーによるセクハラがあったと協会に訴えていた問題を受け、化粧品大手ポーラなど複数の協賛社が代表のウエアから企業名のロゴを外すなどの対応を日本協会に求めていたことが28日、共同通信の取材で分かった。協会は内部調査を経て村田氏を続投させたが、透明性を疑問視する声も出ている。
関係者によると、日本代表が25日の国内大会のエキシビションで演技した際、ロゴを外したレオタードを着用した。協会オフィシャルパートナーのポーラは「事実確認ができるまではポーラの露出を可能な限り、削除の対応をしている」と説明。用品メーカーで、オフィシャルサプライヤーのチャコットは「(調査に)第三者を入れるなり、公明正大に事実を明らかにして説明していただきたい」(広報担当者)とした。
協会は2月に選手の訴えで事態を把握したものの「人権擁護、当事者保護の観点から本格的な調査開始を保留とした」としており、対応に問題はないとの認識を示す。