茨城県で副知事担当だった秘書課職員が昨年死亡した経緯を調査した第三者委員会の報告書に「副知事の言動に全く問題がなかったわけではない」との指摘があったことが28日、関係者への取材で分かった。第三者委は今年2月「パワーハラスメントや過重労働はなかった」と結論付け、県も同様の認識を示していた。報告書自体は非公表としていた。
県や関係者によると、死亡した男性係長は、主に飯塚博之副知事の秘書業務を担当。昨年10月中旬「あの副知事の下で仕事するのは限界だ」と記した遺書を残して死亡した。自殺とみられる。
報告書は最終項目の「付言」で「遺書からパワハラを受けたと感じていたことは明らかだ」と明記した。