海上自衛隊の最新型海洋観測艦の命名・進水式が29日、山口県下関市の三菱重工業下関造船所で開かれ、艦名は「あかし」に決まった。現役の観測艦3隻より大型化し、海底地形や潮流、水温などの観測能力も向上させた。
あかしは基準排水量3500トン、全長113・7メートル、全幅17・8メートル、乗員約90人で、建造費は約280億円。2026年3月ごろ、退役する「わかさ」に代わり、横須賀基地(神奈川県横須賀市)に配属される予定だ。
式典には防衛省や造船所の関係者ら約150人が参加。斎藤聡海上幕僚長がドックにつながれた「支綱」を切断すると、船体はゆっくりと船台を滑り着水した。