愛知県の豊田市博物館は29日、国の重要文化財に指定され、日本史の教科書にも掲載されている織田信長の肖像画「紙本著色織田信長像」の報道向け内覧会を開いた。普段は非公開で、同館の開館1年を記念して31日~6月15日に一般公開する。
肖像画は同市の長興寺が所蔵。信長が本能寺の変で死亡後、家臣の余語正勝が恩に報いるため、絵師狩野宗秀に描かせ、一周忌の1583年に納めたとされる。
大きさは縦約70センチ、横約30センチ。信長はキリの紋が施されたもえぎ色の肩衣を羽織り、眼光は力強く、眉間には神経質そうなしわが寄る。一方、口元はかすかに笑みをたたえているようにも見える。