東邦ガスは29日、都市ガス原料である液化天然ガス(LNG)で冷却した海水を使い、愛知県知多市で陸上養殖したトラウトサーモンの水揚げ作業を報道陣に公開した。2021年11月からの実証実験を経て、今月に本格的な出荷を始めていた。
この日は、網を持って水槽に入った作業員がサーモン計約800匹を捕獲し、血抜きなどの処理をした。「知多クールサーモン」のブランド名で、数日後に東海3県のスーパーの店頭に並ぶ予定だ。
5、6月に40トン(約3万3千匹)程度の出荷を目指す。担当者は「地元の飲食店や宿泊施設にも取り扱ってもらえたら」と話した。