沖縄県議会の代表団は29日、自民党本部で森山裕幹事長と面会し、沖縄戦の慰霊碑「ひめゆりの塔」の展示説明を「歴史の書き換え」とした西田昌司参院議員の発言について「満身の怒りをもって抗議する」との決議文を手渡した。森山氏は一連の発言に関し謝罪し「決して県民の苦労を軽んじることはない。党としてしっかり教育を頑張る」と応じた。
県議団は続いて国会内の西田氏の事務所を訪れたが、日程の都合を理由に西田氏本人とは面会できなかった。県議団の山内末子団長は「西田氏の謝罪を聞くのが上京の目的だった。反省もなく、真摯に受け止めたくないのではないか」と不快感を示した。
決議文は、西田氏の発言を「沖縄戦の実相を認識せず、歴史を修正しようとするものだ」と指摘。沖縄戦体験者の証言をゆがめ、否定する発言だったと認めた上で謝罪、撤回するよう西田氏に求めた。自民に対しては、西田氏への厳格な処分と沖縄戦への認識を示すよう要求。再発防止に向けた党内教育体制の再構築も促した。