宇宙新興企業SpaceBD(東京)は28日、防衛省から人工衛星の打ち上げを受注したと発表した。スペースワン(東京)の小型ロケット「カイロス」に搭載し、2026年度中に和歌山県串本町の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。
防衛省の衛星は、軌道上の他の人工衛星の動きを検知する技術を実証するもので、キヤノン電子(埼玉県)が製造と試験を担う。人工衛星の製作やロケット開発の能力を高めつつある企業に政府が広く参入機会を提供する流れの一環だ。
SpaceBDは、ロケットの搭載スペースと衛星を打ち上げたい企業や大学をつなぐ「宇宙商社」として活動してきた。