人事院は30日、2025年度春の国家公務員試験で、キャリア官僚と呼ばれる総合職に1793人が合格したと発表した。申込者数が過去最少の1万2028人だったことから、倍率は6・7倍と最低を更新。東大出身者は過去最少の171人だった。長時間労働などを理由とした学生の「官僚離れ」が改めて浮き彫りになった。
倍率低下の背景には、専門試験を課さない秋試験の人気の高まりも影響しているという。
女性合格者は全体の35・1%と過去最高で、5年連続で30%を超えた。
出身校数は153。東大が最も多く、京大112人、早稲田大と北海道大がそれぞれ76人、東北大72人、立命館大62人と続いた。