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横田基地で23年に汚染水漏出 米報告書公表、不適切管理も指摘

2025/06/02 10:02

 米軍横田基地のゲート=2024年12月、東京都福生市

 【ワシントン共同】米軍横田基地(東京都)で2023年1月、発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)で汚染された水の漏出事故が発生したことが1日までに分かった。米軍はその後、廃棄物となった汚染水を適切に保管していなかった。米国防総省が今年4月に報告書を公表し「職員や市民が健康被害にさらされるリスク」を指摘していた。

 日本国内の米軍基地周辺ではPFASが高濃度で検出される事例が相次いでおり、近隣の住民の懸念が高まっている。沖縄県など多くの基地を抱える自治体で、米軍の有害廃棄物の管理状況に改めて疑問の声が上がりそうだ。

 報告書によると、事故は23年1月25~26日に発生。火災抑制システムからPFASの代表物質PFOSとPFOAで汚染された約950リットルの水が漏出した。

 米軍は同年2月に、漏出で発生した廃棄物を基地内の物販店の裏に保管していたという。有害廃棄物専用の保管場所が満杯だったことが理由で、「立ち入り禁止」の標識はあったが厳重に管理しておらず、基地で働く一般人も立ち入りが可能だった。

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