【ソウル共同】尹錫悦前大統領の罷免に伴う韓国大統領選の投票が3日午前6時から約1万4千カ所の投票所で始まった。選挙戦は昨年12月の尹氏による「非常戒厳」宣言への「審判」を訴えた革新系最大野党「共に民主党」の李在明前代表がリードし、保守系与党「国民の力」の金文洙前雇用労働相が追う展開となった。3年ぶりの保革の政権交代となるかどうかが焦点。
投票は午後8時まで。即日開票され、3日深夜から4日未明までに大勢が判明する見通し。新大統領は当選確定と同時に就任し、5年間の任期が始まる。中央選挙管理委によると、午後1時時点の投票率は期日前投票の結果を含めて62・1%だった。
各候補は3日、SNSを通じて投票を呼びかけた。李氏は「1票は韓国の未来を切り開く鍵だ」と強調。金氏は李氏による「怪物独裁」を防ぐとし「投票によって民主主義が独裁を打ち破ることを示してほしい」と訴えた。
新政権の発足は日韓関係にも影響しそうだ。李、金両候補とも日本との連携強化を掲げるが、李氏は過去に日本に対する厳しい発言を繰り返している。