3日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=142円台後半で取引された。
午後5時現在は前日比08銭円高ドル安の1ドル=142円82~84銭。ユーロは21銭円高ユーロ安の1ユーロ=163円03~07銭。
朝方は米中貿易摩擦の再燃懸念から、相対的に安全資産とされる円を買ってドルを売る動きが出た。その後は利益確定の動きに加え、日銀の植田和男総裁が経済や物価情勢の改善が見込めない状況下では「無理に政策金利を引き上げるというような考えはない」と発言したことなどから、円売りドル買いが強まる場面もあった。
市場関係者は「次は日銀が今後示す国債買い入れ計画の中間評価が注目される」と指摘した。