ボクシングで世界4階級制覇の実績を持つ田中恒成(29)=畑中=が4日、名古屋市内で記者会見し、現役引退を表明した。昨年10月に世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級タイトルマッチで初防衛に失敗し、王座を失っていた。近年は網膜剥離を抱えながら闘っていたと明かし「けがが全て」と理由を説明した。
昨年10月の試合後に両目を手術したが、失明のリスクが残ることから再起を断念した。
田中はWBOで2015年にミニマム級、16年にライトフライ級、18年にフライ級王座を獲得した。24年2月にスーパーフライ級王者となり、日本男子3人目の4階級制覇。戦績は20勝(11KO)2敗。