人事院は9日、キャリア官僚と呼ばれる国家公務員総合職の採用試験に、大学2年と3年が受験可能な春試験を2026年度から導入すると発表した。これまでの2、3年秋と4年の春、秋に加え、最大6回挑戦できるようになる。
4年の春以外は法律などの専門試験を課さない「教養区分」で実施する。教養区分は、プレゼンテーションやグループ討議などを通じて政策立案の基礎能力を測る目的で12年度に新設。近年受験者が増えており、機会拡大で優秀な人材の早期確保を図る。
4年の春は、法律や工学などの教養区分以外も選べる。
試験合格の有効期限は6年半から7年に延ばす。期限内であれば、再受験不要で省庁面接に進める。