犯罪被害者の権利向上に尽力し、2月に95歳で亡くなった弁護士の岡村勲さんが代表幹事を務めた「新全国犯罪被害者の会(新あすの会)」の新代表幹事に、静岡県弁護士会の白井孝一弁護士(81)が就任したことが9日、関係者への取材で分かった。岡村さんの遺志だったという。白井氏は取材に「岡村さんの敷いたレールに乗り、被害者のための施策を実現できるよう努めたい」と語った。
前身の「あすの会」は、岡村さんの妻が殺害され、岡村さん自身が被害者遺族になったことをきっかけに2000年に設立。05年施行の犯罪被害者基本法の成立や、08年の被害者参加制度の導入に貢献した。