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井上氏がIJF新理事に 五輪王者、山下氏は退任

2025/06/11 22:15

 井上康生氏

 【ブダペスト共同】国際柔道連盟(IJF)は11日、世界選手権(13日開幕)開催地のブダペストで総会を開いて役員を改選し、日本男子前監督の井上康生氏(47)が新たに理事に就任した。「身が引き締まる思いだ。世界の柔道が発展するために全力を尽くす」と抱負を述べた。任期は2029年までの4年間。

 宮崎県出身の井上氏は男子100キロ級で00年シドニー五輪を制覇。現役引退後は12年11月から日本男子監督を務め、21年東京五輪で史上最多の金メダル5個に導いた。豊富な実績と世界的な知名度を誇り、今後の柔道界を担う存在として期待されている。

 IJFでは競技運営全般を担当する重要な役割となり「柔道が社会に大きな価値を生み出せるよう活動したい」と語った。全日本柔道連盟名誉会長で、頸椎損傷により長期療養中の山下泰裕氏(68)は任期満了で理事を退任。井上氏は同氏と直接面会し「頑張れ」と激励されたことも明かした。

 講道館の上村春樹館長(74)は理事に再任。マリアス・ビゼール会長は07年の就任から5期目に入った。

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