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沖縄戦80年、恒久平和誓う 慰霊の日、死者20万人悼む

2025/06/23 13:16

 「慰霊の日」を迎えた平和祈念公園=23日午前、沖縄県糸満市(ドローンから)

 沖縄県は23日、太平洋戦争末期の沖縄戦で亡くなった日米双方の20万人超を悼む「慰霊の日」を迎えた。旧日本軍による組織的戦闘が終わった日とされ、今年で80年。最後の激戦地だった糸満市摩文仁の平和祈念公園で、恒久平和を誓う沖縄全戦没者追悼式が営まれた。今年は政治家の「歴史修正」発言があり県民の抵抗感が高まる中、玉城デニー知事は平和宣言で「沖縄戦の実相と教訓を、世代を超えて守り続けることが私たちの使命だ」と述べた。石破茂首相も参列した。

 玉城氏は宣言の中で「米軍基地が集中し、米軍人らによる事件事故、辺野古新基地建設など過重な基地負担が続いている」と現状を訴えた。

 首相はあいさつで「先の大戦において住民を巻き込んだ地上戦が行われ、ひめゆり学徒隊など若者までもが犠牲となった」と指摘。「戦争の愚かさと悲惨さを正面から見つめ、平和で豊かな沖縄の実現に力を尽くすことは国家の重要な責務だ」と述べた。米軍基地の集中に対し「沖縄の負担軽減を目に見える形で実現する。私自身の強い決意だ」とした。

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