• X
  • facebook
  • line

「すばる望遠鏡」未来技術遺産に 国立科学博物館が14件登録

2025/09/10 14:00

 米ハワイ島マウナケア山頂付近にある「すばる望遠鏡」(国立天文台提供)

 国立科学博物館は10日、次世代に引き継ぐべき「重要科学技術史資料(愛称・未来技術遺産)」に、米ハワイ島マウナケア山頂付近にある「すばる望遠鏡」など計14件を選んだと発表した。国立天文台が建設し、1999年に観測を開始して以来、遠方の銀河発見など天文学上の成果を上げ続けており「世界に誇る大型望遠鏡」と評価した。

 三菱電機が2004年に製作し、恒星の二重円盤を発見する国際的な成果を上げた「なゆた望遠鏡」(兵庫県佐用町)や、06年に打ち上げられた太陽観測衛星「ひので」に搭載され、太陽の磁場観測に貢献した「0・5メートル可視光太陽望遠鏡」も選ばれた。どちらもすばる望遠鏡の技術が使われた。

 1934年に開場した東京宝塚劇場に導入された舞台照明用の装置「U型多分岐式調光変圧器」や、結び目が生じないよう糸をつなぐ世界初の紡績技術を実現した村田機械(京都市)の「マッハスプライサー」という装置も選定された。

 東京・上野の科学博物館で、17~28日にパネル展を開く。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line