【エルサレム、ドーハ共同】ルビオ米国務長官は15日、エルサレムでイスラエルのネタニヤフ首相と会談した。終了後の共同記者会見で、イスラム組織ハマス幹部を狙ってイスラエル軍がカタールの首都ドーハで実施した9日の空爆を巡り、対イスラエル批判を避けた。トランプ米政権は空爆に不快感を示してきたが、ルビオ氏は「今後が重要だ」と述べるにとどめた。
両氏はハマスがパレスチナ自治区ガザで拘束する全人質の解放に向けて連携を維持すると強調した。ネタニヤフ氏は「米国の支援に感謝する」と話した。
トランプ大統領は14日、東部ニュージャージー州で記者団に「カタールは偉大な同盟国だ」と述べ、イスラエルに不満を示していた。ネタニヤフ氏は同日、ルビオ氏と共にエルサレム旧市街のユダヤ教聖地「嘆きの壁」を訪問し、結束に揺らぎはないと誇示した。
米紙ワシントン・ポストによると、ルビオ氏は16日にカタールを訪問する予定。15日の会見で「カタールには引き続き建設的な役割を果たしてほしい」と指摘した。