【ワシントン、マドリード共同】中国系動画投稿アプリ「ティックトック(TikTok)」を巡り、米中両国は15日、米国事業を米国側へ譲渡することを念頭に置いた枠組みで合意した。スペインのマドリードで14日から閣僚級貿易協議を行っていたベセント米財務長官が、記者団に明らかにした。トランプ大統領と習近平国家主席が19日に電話会談して最終決着を図る見通しだ。
米中による閣僚級の貿易協議は第2次トランプ政権下で4回目。ベセント氏の発言に先立ち、トランプ氏は習氏と電話会談すると交流サイト(SNS)に投稿。「わが国の(ティックトックを愛好する)若者たちはとても喜ぶだろう」とも強調した。
米国はティックトックを通じた米国民のデータ流出などを懸念し、米国内での利用禁止につながる新法が1月に発効した。トランプ氏が禁止を猶予し、その期限は今月17日となっている。トランプ氏は14日、記者団に対し、交渉は「中国次第だ」と述べていた。