【エルサレム共同】イスラエル軍は28~29日にかけ、パレスチナ自治区ガザ全域で空爆や砲撃を実施した。ガザ保健当局によると、子どもや女性を含む104人が死亡した。10日発効の停戦後、最悪の被害。イスラエル軍はガザ最南部ラファで28日に部隊が攻撃を受け兵士1人が死亡したと主張しており、報復とみられる。米主導の停戦合意の脆弱性が露呈、相次ぐイスラエル軍の攻撃で形骸化が懸念される。
トランプ米大統領は29日、停戦は維持されているとの認識を示した。イスラエルとイスラム組織ハマスは互いの停戦合意違反を主張。イスラエル軍は29日、攻撃を停止し、停戦合意の履行を続けると表明した。
イスラエルメディアによると、ラファの部隊への攻撃は停戦合意に基づくイスラエル軍の支配地域内で起き、銃撃戦に発展。ネタニヤフ首相は、ガザへの強力な攻撃を直ちに実施するよう軍に指示した。
パレスチナ通信によると、中部デールバラハで避難民のテントが爆撃されたほか、北部ガザ市ではビルが破壊され、住民が巻き込まれた。
