国土交通省は7日、荷物を玄関先などに届ける「置き配」を、宅配便の標準サービスに追加する方針を決めた。対面での受け取りを原則としてきたが、今後、宅配に関する国の基本ルールを変更して配送業者による導入を促す。再配達を減らし、業者側の負担軽減につなげる狙い。盗難や破損を懸念する利用者もいるため、トラブル防止に向けた指針を作成し、不安の解消に努める。
有識者らでつくる検討会の報告書を公表。再配達に追加料金を請求できるようにする案は盛り込まなかった。宅配ボックスや置き配の利用など「多様な受け取り方法を、対面に加え、選択肢の一つと位置付ける」と明記した。
宅配に関する国の基本ルールは「標準運送約款」で定めている。現状では受け取り方法は対面だけで、置き配に関する規定はない。宅配業者が各社独自の規定を設け、利用者が選べるようにしている。
