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田中麗奈、“金”の輝きに取り憑かれていく主婦を熱演――実話着想の痛快コメディ『黄金泥棒』森崎ウィンが共演

2025/09/17 06:40

  • 映画
田中麗奈主演、映画『黄金泥棒』2026年4月公開決定 (C)2025『黄金泥棒』FILM PARTNERS.

 人生に退屈していた主婦が“金(きん)”に魅せられ“100億円の秀吉の金(きん)茶碗(ちゃわん)”を盗み出す――実話から着想を得て執筆されたオリジナル脚本によるクライム・コメディ映画『黄金泥棒』(読み:おうごんどろぼう)が来年(2026年)4月に公開される(配給:キノフィルムズ)。主演は田中麗奈、共演は森崎ウィン、監督は萱野孝幸が務める。

【画像】共演の森崎ウィン

 本作の主人公は、退屈な日常を送る平凡な専業主婦・美香子。ある日、立ち寄った百貨店で思わず“金のおりん”を盗んでしまったことから物語は動き出す。普通であることが幸せ――と言い聞かされ育った美香子は、どんなに退屈な日々にも自分に無関心な家族にもやり過ごしていたが、“金”の輝きに魅了され、世界は一変。やがて「私にしかできないことをする」という幼い頃の夢を取り戻し、ついには“100億円の秀吉の金茶碗”を狙う前代未聞の計画に乗り出す。泥棒となった主婦が繰り広げる一世一代の冒険を、笑いと感動を交えて描く。

 監督を務める萱野は、『夜を越える旅』『断捨離パラダイス』などで注目を集める新鋭。日常に潜むユーモアを切り取る手腕で、等身大の犯罪劇をコミカルに描き出す。主演の田中は、主人公・美香子をチャーミングかつ情熱的に演じる。共演の森崎が演じるのは、美香子の心に闘志を燃え上がらせるクセの強い金城光輝。二人の騙し合いと駆け引きが物語をスリリングに盛り上げる。

 また、劇中にはゴールドカンパニー株式会社SGCの協力により、総額数百億円規模にのぼる本物の金工芸品が登場。煌びやかな輝きとクラシカルな映像美が織り成す独自の世界観も見どころの一つだ。さらに、ちりばめられた心に残るせりふの数々も“黄金”のような輝きを放つ。果たして主婦が挑む前代未聞の計画はどのように描かれるのか――公開に期待が高まる。

■田中麗奈のコメント

 退屈で普通な毎日を重ね過ぎていた美香子が、普通の道から少しずつ脱線していくスリルとおかしみ。最初、「私が人生で演じるという手段を手に入れてなかったら、もしかしたら美香子のようになっていたかもしれない。。」と、私の分身だと感じながら撮影を重ねていきましたが、だんだんと美香子が"私を使って"人生を謳歌していくような感覚になりました。

 萱野監督は、脚本も演出も非常に綿密でこんな所まで見てくださってるのかと感動するほど。監督を筆頭に若いチームの皆さんと撮影を共にしてたくさんの刺激を受けました。森崎ウィンさんは、役作りのために出来る男のリサーチをされていたり、人間観察をしたりと、いろいろと材料を集めて金城光輝という一癖ある役をとても魅力的に演じていらっしゃいました。映画好きな方はもちろん、普段映画館へ行かない方、時間があるから映画を観てみようという方、是非スクリーンの前に座って観てほしい。必ず楽しい映画体験が出来る作品だと思います。

■森崎ウィンのコメント

 まずは、これからの日本映画界の先頭に立つ萱野監督、そして僕が俳優デビュー前から存じ上げていた、長年活躍をされている田中麗奈さんとご一緒出来た事、とても嬉しく思います。細部まで細かな演出やこだわりを現場で学び、刺激的な日々を過ごさせていただきました。少し意地悪な光輝を演じていて大変な場面もたくさんありましたが、思い切って暴れさせていただきました。きっと映画を観られたあとは嫌われそうな気がします。笑

 過去に類を見ない新感覚のクライムヒューマンドラマ!今作が黄金なる輝きを放つ瞬間を劇場で見届けていただける事を願っています!!

■監督・脚本:萱野孝幸のコメント

 田中麗奈さん演じる〈泥棒主婦〉こと藤根美香子。常に危なっかしくも憎めない、最高にチャーミングなキャラクターが誕生しました。

 撮影中、悲壮感すら感じさせる平凡な主婦が、刺激を得るたびに輝きを増していく様は、見ていて魔法のようでした。詳細は控えますが、終盤のとある1カットにおいて、本当に光っていたのではと錯覚するほど、田中さんが煌めいています。ぜひ、劇場の暗闇の中で、ゴールド群と俳優陣が放つ輝きを浴びていただけると幸いです。

 目指したのは、どこかクラシックな香りのする、等身大のクライム・コメディです。この作品が、黄金のように100年後にも残る映画となることを願っています。

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