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舞台『千と千尋の神隠し』ソウル公演の千尋役は上白石萌音と川栄李奈に決定、韓国版メインビジュアルも解禁

2025/09/30 07:50

  • エンタメ総合
舞台『千と千尋の神隠し』韓国・ソウル公演の千尋役は上白石萌音、川栄李奈が担当

 来年、韓国・芸術の殿堂 オペラハウスにて上演予定の舞台『千と千尋の神隠し』(2026年1月7日~3月22日)の千尋役が上白石萌音と川栄李奈に決定した。韓国版メインビジュアルも解禁となった。

【画像】韓国公演ポスターとこれまでの舞台写真

 同作品は、宮崎駿(※崎=たつさき)監督による2001年公開のアニメーション映画を原作とし、10歳の少女・千尋が神々の世界で試練を乗り越え、成長する姿を描く。

 舞台版は、東宝創立90周年記念作品として2022年3月に東京・帝国劇場にて初演。演出・翻案を務めるのは、英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー名誉アソシエイト・ディレクターのジョン・ケアード氏。キャラクターの生き生きとした表現と緻密な舞台構成で高く評価され、『第47回菊田一夫演劇賞』では出演者・スタッフ一同が「演劇大賞」を受賞するなど、名実ともに傑作との呼び声が高い。

 24年3月から帝劇での再演を皮切りに、国内ツアーおよび英国ロンドン・コロシアムでの135公演に及ぶロングランを成功させた。ロンドン公演では連日約2300席を満員にし、30万人以上を動員。同劇場における日本語演劇としては過去最大規模の上演となった。今年7月~8月には中国・上海文化広場でも上演され、連日完売ののち幕を下ろした。

 ソウル公演に向けて、上白石は「韓国の舞台は演劇が盛んな街で、そこに行けることがとてもうれしい。寒さもあるので発酵食品で体を整えながら臨みたい」と意欲を示す。川栄も「ソウルでもジブリは大人気で、友達から『チケット争奪戦になる』と言われています。おいしいものを食べて体力をつけて頑張ります」と笑顔を見せた。

 2人はこれまでの海外公演を振り返り、上白石は「上海公演を観に行った時に、(観客の反応が)ロンドンとも日本とも全然違って。韓国は韓国バージョンの『千と千尋』になっていくのではないかと思います」。川栄は「韓国ではどういう感じになるのだろう?と、こっちのドキドキ感があるよね」と期待を膨らませた。

 また「韓国は近いし、日本の方にも来てもらえたら」(川栄)、「おいしいものも食べに日本から来てください」と呼びかけている。

 会場となる芸術の殿堂は、ソウル市瑞草区に位置し、7つの劇場と3つの美術館・博物館が集まる、韓国を代表する複合文化芸術空間。中でも2283席を有するオペラハウス内の「オペラ劇場」は、オペラやバレエ、クラシック公演など、大規模な舞台芸術作品が主に上演される劇場で、海外の観客にも広く知られている。

 今回は、日本人キャストによる日本語での韓国上演としては演劇史上最大規模となる。製作を務める東宝・池田篤郎専務執行役員は「舞台『千と千尋の神隠し』は、2022年の日本初演以来クオリティを高めつづけてまいりまして、今、満を持して韓国上演が実現します。韓国エンタテイメント界において最高のパートナーであるCJ ENMの皆さんと大変心強いタッグを結ばせていただき、韓国で楽しみにしてくださっているお客様に、『千と千尋の神隠し』の世界観を生身のエンタテイメントとして存分にお楽しみいただけることを大いに期待しております」とコメント。

 韓国・ソウル公演の主催を務めるCJ ENMイェ・ジュヨル公演事業部長は、「スタジオジブリの美しい世界観と舞台芸術が融合する歴史的な公演になると確信しています。長らくこの作品を待ち望んでいた韓国の観客の皆様に、忘れられない体験をお届けできるよう、万全の準備を整えます」と語っている。

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