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吉井和哉、ドキュメンタリー『みらいのうた』実母の登場シーンに「母はまだ観ていないのでドキドキしてます」

2025/11/18 21:11

  • 音楽
(左から)エリザベス宮地監督、吉井和哉 (C)ORICON NewS inc.

 THE YELLOW MONKEYのボーカル・吉井和哉に3年以上密着したドキュメンタリー映画『みらいのうた』(12月5日公開)の完成披露舞台あいさつが、18日に東京・新宿バルト9で開催された。

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 本作は、吉井が音楽活動の原点である10代の頃のバンド仲間であり、“恩人”と語るEROとの再会をきっかけに制作が始まったドキュメンタリー。かつて吉井は、EROがボーカルを務めていたバンド・URGH POLICEにベーシストとして参加しており、その経験が後のTHE YELLOW MONKEY結成へとつながっていった。映画では、脳梗塞で倒れたEROと約40年ぶりにセッションすることを目指す中、吉井自身に喉頭がんが発覚するも、音楽への情熱を絶やさず病と向き合う姿が描かれる。監督を務めたのは映像作家・エリザベス宮地氏。500時間以上におよぶ密着映像から、吉井の素顔と決意をていねいに収めている。

 舞台あいさつには、吉井と宮地監督が登壇。満席の観客が見守る中、撮影時のエピソードや作品に込めた想いが語られた。

 2人は「当初は映画にする予定ではなく、特典映像のような感覚で撮っていた」と明かし、吉井は自身のがん発覚時には「LINEで“がんになっちゃいました(笑)”って監督に伝えた」とあっけらかんと語り、「死ぬわけじゃないから、撮影は続けてください」と伝えたことを振り返った。

 自身の病気をきっかけに「EROさんと同じステージに立って、同じゴールを目指すようになった」ことを明かし、「結果的にはよかった」と語る一幕も。また、EROについて「クセが強いけど魅力的。逆立ちしても勝てない人」と愛情をにじませた。

 劇中では、当日アポで実母に出演してもらったシーンもあり、「めっちゃキレられました(笑)」と笑いを交えながら、「母はまだ観ていないのでドキドキしてます」と話すと、「みなさんにとっても、それぞれ推しキャラが出てくると思う。おふくろのアクスタとか売ってみたらどうか」と冗談めかして語った。

 「不思議と“この映画を撮るために自分はミュージシャンになったのかも”と思えた。そういう不思議なタイム感がある」と作品に対する思いを語り、「すごくワクワクした。自分でそう思うんだから、きっと観た人も楽しめるはず」と呼びかけた。

 吉井に「今っぽい音楽と感覚がすごく似ている。すごく品がよくて、後ろから抱かれているような感覚。自分の魂と一心同体で撮ってくれた」と絶賛された宮地監督は、「撮影期間中に自分は結婚したんですが、家に帰るたびに妻が“優しくなってる”って言うんです。きっと吉井さんやEROさんから、3年間を通して優しさをもらっていたんだと思います」と振り返った。

 『みらいのうた』は、『第38回東京国際映画祭』にも正式出品され大きな注目を集めている。

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