大倉 智社長コラム〈95〉フラガール指導 「大先輩」との連携名誉
08/16 08:15
いわきスポーツクラブ(SC)のトレーナーがスパリゾートハワイアンズのフラガールを指導するトレーニングが7月から始まった。いわきSCとハワイアンズが昨年締結した包括連携協定「いわきワクワクプロジェクト」に基づく取り組みだ。トレーニングは僕らの得意分野であり、ハワイアンズとしてはよりフラガールの技術を高めたいという問題意識があったため実現した。
トレーニングはまず、自分の体の状態を知るところから始め、月1~2回の頻度で上手な体の使い方などについて学んでもらう。
いわきFCのトレーナーで、講師を務める友岡和彦さんによると、フラガールは姿勢や体の動かし方がしっかりしていて、元々アスリートの素養がある。トレーニングを通じてさらに技術に磨きがかかるのではと期待している。
ハワイアンズとはこれまでも、いわきFCの選手の入場曲を作ってもらうなど連携を深めてきた。今月は、能登地震被災地応援事業として石川県七尾市の「ななわサッカーコミュニティ」の子どもたちをいわきFCのホームゲームに招待したが、趣旨に賛同したハワイアンズもこの取り組みに協力し、同施設に招待してくれた。
これまでずっといわきを支えてきた存在で、お客さまを呼び込む興行をしている大先輩でもあるハワイアンズと新興のクラブの僕らが連携できるのは非常に名誉なこと。昨年の連携協定締結を契機にさらにつながりを深めていければいい。
フラガールのショーがいわきFCのトレーニングを通じて発展していくとしたらとても面白いことだと思う。いわきをスポーツや文化芸術で盛り上げていくという共通の使命に向けて、これからも連携して取り組みたい。
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おおくら・さとし 川崎市出身。早大商学部卒。現役時はJリーグの柏レイソルやジュビロ磐田などでFWで活躍。引退後はセレッソ大阪チーム統括ディレクター、湘南ベルマーレGM、社長などを歴任し、2015年12月から現職。55歳。