犬猫用のノミ・ダニ駆除剤「フロントライン」のヒットによって、失ったスミスクライン社製品の穴埋めができ、落ち込んでいた当社の販売高は再び上昇に転じた。経営者として自信が付いてきた私は、代表取締役会長だった父貞一に代表権を譲ってほしいと申し出た。父も安心したのだろう。穏やかな表情で「分かった」と受け入れてくれた。1998(平成10)年5月の定時株主総会で父は社主に、私は代表取締役社長に就いた。 父は...
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