高校進学で人生が開ける土台を築けた。 中学を卒業した1962年3月、進学のため本宮駅(本宮市)から夜行列車で故郷を離れた。荷物は母が準備した布団などわずかだった。正直な話、家族と離れる寂しさより新生活への希望の方が大きかった。このまま借金で苦しむ実家にいては、人生が駄目になるとの焦燥感に似た感情があった。 単身で移住したのは静岡県の清水市(現静岡市清水区)。県立の清水東高の定時制に入学し...
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