県社会福祉協議会は20日、広域避難者支援モデル事業に基づく「社協連携避難者支援センター福島」を福島市御山町に開所した。震災と原発事故に伴う避難生活が長引く中、避難元や避難先など複数の社協が連携して避難者の見守り相談支援を行う拠点として活用する。開所は県内4カ所目。
県社協と福島、浪江、飯舘の3市町村社協の職員が在籍し、戸別訪問や避難者の居場所づくりなどの一体的な支援に当たる。避難者が抱える課題は高齢化や単身化など多様になる中で、避難元の自治体にこだわらない支援を行うことを目的に開所した。
開所式は福島市保健福祉センターで行われ、高野武彦副会長が「避難者に見捨てられたという思いをさせてはならない。今後も活動を進めていく」と述べた。福島市社協の高橋雅行会長と飯舘村社協の斉藤修一会長があいさつした。
県社協と福島、浪江、飯舘の3市町村の社協がモデル事業に関する協定を結んだ。