診断用や手術用の機械器具装置などの「医療用機械器具」の部品や付属品の2023年の福島県出荷額は442億円で、前年(251億円)の約1.8倍に増え、14年連続で全国1位となった。県が2日、発表した。
442億円は20年の280億円を大きく上回る過去最高額で、2番目に多い愛知県(151億円)の3倍近くに上った。県は大幅に増えた要因について「詳細は不明だが、新型コロナウイルス禍の収束により医療機器メーカーが投資を再開したことで、部品の需要が高まった可能性がある」(医療関連産業集積推進室)としている。
一方、器具や装置本体の出荷額は827億円で、前年から134億円減ったものの、石川県(934億円)に続き全国2位だった。
県は今後も、医療関連産業の育成・集積に向け、ふくしま医療機器開発支援センター(郡山市)を核にした新規参入支援などに取り組む方針。