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福島県立博物館初、地域おこし協力隊任命 会津文化の魅力伝える

2025/09/03 09:20

就任式に臨んだ(左から)高野代表理事、大竹さん、松山館長

 県立博物館は、会津地域の文化観光事業や文化芸術振興に取り組む「会津文化芸術振興地域おこし協力隊」に喜多方市の大竹祥子さん(51)を任命した。会津17市町村の魅力発信やにぎわい創出に尽力する。

 会津若松市で2日、就任式が行われ、大竹さんは「さまざまな人と協力して、新たな魅力を見つけたい」と抱負を語った。任期は3年。

 任命は初めてで、同館が会津地域文化芸術フォーラム(会津文芸)と締結した連携協定の一環。両者は同館が昨年度まで展開していた、会津の文化を周遊観光につなげる「三の丸からプロジェクト」の継承などに取り組んでいる。会津文化芸術振興地域おこし協力隊は連携事業を専属で担う。

 喜多方市出身の大竹さんは喜多方高を卒業後、東京都の大学に進学した。都内の広告会社で営業職として勤務、政府広報などを手がけた。前職での経験を生かして古里の魅力を掘り起こそうと、地域おこし協力隊に応募した。

 活動では会津17市町村を舞台に、観光ツアーの企画や商品開発などに当たる。動画制作にも挑戦し、会津の文化を発信することで交流人口を増やしたい考えだ。

 就任式には大竹さん、松山政行館長、会津文芸の高野武彦代表理事が出席した。松山館長は「とても心強いパートナーだ」、高野代表理事は「地域の宝を発見してほしい」と激励した。

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