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「安心な」子どもの居場所を、浪江の団体があす開所 週3日開放

2025/09/06 08:30

「子どもが自分のペースで居られる場所として、近隣市町村からも気軽に来てもらいたい」と呼びかける小林さん(右)と千頭さん

 浪江町で地域コミュニティーづくりに取り組む任意団体「なみとも」は7日、同町権現堂に駄菓子屋・子どもの居場所「BASE(ベース)マチナカ」を開所する。学校や家庭以外で子どもが安心して、ありのままの自分で過ごせる場所として週3日を基本に開放する。代表の小林奈保子さんは「子どもたちが増えている中で、安心して住み、暮らせるまちにしたい」と思いを語る。

 地元住民の協力を得て、空きテナントの2階建ての建物を活用する。利用料は無料(駄菓子は有料)で、毎週金、日、月曜日の3日間を基本に開放し、元教員のスタッフやなみとものメンバーが2人以上常駐する。トランプやジェンガなどのボードゲームを備えており、友達やスタッフと遊べるほか、自由に絵を描いたり、勉強をしたり、本を読んだり、ぼーっとしたりできるスペースも設けている。

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故による全町避難を経て、2018年に開校した町内のなみえ創成小中では、開校当初10人だった児童生徒数が、本年度は86人(4月時点)となり、年々増えている。一方で、町内には家や学校以外で安心して過ごせる環境が乏しいことや、学校になじめない子どももいることから、子どもの居場所づくりを目指して開所する。なみともの小林さんと千頭(ちかみ)数也さんは「子どもが自分のペースで居られる場所にしたい。気軽に来てもらいたい」と呼びかける。

 住所は町権現堂字新町28の1。開所時間は日曜日が午前10時~午後5時、月、金曜日が午前9時半~午後6時半。初回の利用時に保護者に利用登録をしてもらう。BASEマチナカの公式ラインで情報を発信している。

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